汗で失われるもの・変化するもの
こんにちは、治っ太朗です。
汗をかかない人が少ないこの時季ですので、水分補給の豆知識をご紹介します。
水分補給の最適解
ポカリスエットやオーエスワン等の電解質のバランスをもたらす飲料が、熱中症や脱水症状対策として効率的というお話です。
汗の役割
汗には体温を調節する役割があります。
特に脳の温度を下げるという最重要テーマは生死に関わる問題です。
汗は血液から作られて、水が95%以上を占めます。
水以外の部分は、半数がナトリウム、1/3がカリウム、1/6がアンモニウムとカルシウムです。
汗をかくと電解質の一部であるナトリウムやカリウムが水分と共に消失します。
この電解質というのは、水に溶けた成分がイオンとなって細胞の働きを調整するのに役立ちます。
経口摂取による吸収率は高いので普段の食事で賄えるものですが、大量の汗が出てしまった際には気をつけなければなりません。
電解質の均衡が崩れてしまい、様々な問題を引き起こします。
ナトリウムが原因で起こる症状
低ナトリウム血症
初期は無症状です。少し進行すると動きが鈍くなります。
運動時のパフォーマンスに影響します。
高ナトリウム血症
血圧の上昇や浮腫みがみられ、高齢者ほど脱水症状にかかりやすくなります。
血管障害の危険もあります。
カリウムが原因で起こる症状
低カリウム血症
筋力低下、筋肉の痙攣や麻痺。不整脈など。
カルシウムが原因で起こる症状
低カルシウム血症
長い期間血中のカルシウム濃度が低い状態だと、肌荒れや爪の強度、更には毛髪の質が悪くなります。
また、背中や脚に痛みが現れることもあります。
高カルシウム血症
便秘、吐き気、腹痛、食欲不振など。
マグネシウムが原因で起こる症状
低マグネシウム血症
嘔吐、眠気、脱力、人格の変化、筋肉痙攣、ふるえ、食欲不振など。
高マグネシウム血症
嘔吐、眠気、倦怠感、筋力低下、腱反射の減弱など。
クロール(塩素)が原因で起こる症状
この成分の大小で引き起こされる特有の症状はありません。
その他死亡リスクがあるので、サプリメントなどで過度な摂取することは避けましょう。
他にも電解質を含む飲料としては麦茶もお勧めです。
カフェイン含有量は非常に少ないので、利尿作用もそこまで高くないのも利点です。
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